
みんなで合わせたいことがあるからカウントってあるんでしょ
2017/05/05
昨日ですね、地元で桜祭りがありまして、元所属チームが踊るって言うんで見に行ってきました。
やっぱいいなぁー。
僕も踊りたいなぁー・・って思っちゃうよね。
新規メンバーもたくさん増えてて、とてもフレッシュな顔ぶれの演舞はどこか新鮮味がありました。
しかし言わせてもらえば・・甘い、甘いぞ後輩たち!
特に後半は体力不足・・じゃなくておそらく意識不足でメリハリがなく、せっかくの構成が半減して見える!
詳しくは⇒演舞中疲れてきたときに気をつけること
若いから体力はあったと思うんだよね。
なんてことはまぁ当然直接言うわけでもなく、仲の良いメンバーには「新人さんもたくさん入ったのにちゃんとできてたね!」ってメッセージ送ったんだけれども・・。
でもホントに大きな失敗はなかったし、短期間でよく覚えて振りを合わせてるなぁー、カウントも覚えてるなぁーって思ったのは事実です。
カウントが合えばまとまった演舞に見えるしね!
今回は技術とかじゃないんだけれども、そんなカウントに関するお話をひとつ。
曲とカウント
まず始めになんだけど、カウントってどういう風に考えれば良いのか、どういう存在なのかってのをちょっと話してみようと思います。
曲にはカウントがあるのが当たり前すぎて、考えたこともなかったって人も多いんじゃないかなぁ。
まぁ深く考えなくても全然いいっちゃいいんだけれども(笑)
音楽は割り切れないもの
音楽ってそもそも数字で語るものではないよね。
楽器からでる音階やリズム、拍など数字で表せるものもたくさんあるけれども、出来上がった曲は言葉では表現しきれない何かがあるし、そこから生まれる感情もまた数字で作られるものじゃない。
なのになんで数字で分けようとするかっていうとさ、どうしてもみんなで合わせたいことがあるからなんじゃないかなぁ。
一緒に演奏しようと思えばやっぱりタイミングが合っていたほうが気持ちいいし、踊りをそろえたいときも
「一回目の"じゃーん"で腕を上に上げて、次の"じゃじゃーん"でしゃがんで立つ!」とか言ってもなんとなく伝わるけれども、
「1で腕を上に、2はそのままで3はしゃがむ、4は立つ!」って言われたほうが明確にわかる。
ひとりじゃなくて、誰かと一緒に成し遂げたい何かがあるからそこにカウントは存在するんだよ。
そう思うとさ、なんとなく流してたカウントも大切にしようって思えてこない?
みんなのものなんだから、自分だけが好きに使っていいものではないって思えてくるでしょ?
みんなで共有する、曲に対して唯一の明快な掴みどころがカウントなんだ。
しかしカウントは万能ではない
でも・・でもだよ?
音楽って割り切れないもの・・イメージとしては丸いもので、それを四角い数字で埋めていこうとしてもさ、やっぱどうしても全部はカバーし切れないじゃない?
もちろん四角を小さくする(0.1カウント単位で合わせる)のであればよりカバーはできると思うけれども、さすがに難しいよね。
だからこそ、ここはカウント以外の「イメージ」を合わせることが大切になるのかなって思います。
同じ振り付けを踊ってもらうのでも、思い浮かべるイメージが違えば全く違ってくるしね。
勢いよく踊るの?落ち着いて踊るの?
流れるように踊るの?振りを一つ一つ区切って踊るの?
ここで見せたいのはどんな情景なの?
などなどなど・・たくさんの伝え方で上の図の赤い枠を埋めていければ、寸分たがわぬ踊りができるんだろうなぁ。
1カウントの使い方が踊りの良し悪しを決める
時間と同じく、曲がかかれば誰にでもカウントは平等に訪れます。
この1カウントをいかに魅力的に見せるか、それをどうやって次の1カウントにつなげるかで踊りの良し悪しが決まってくるんだよね。
案外細かいところまで人は見ている
そんなところ見てたの!?って思った経験って結構ありません?
セーフ・・じゃなかったぁぁ!みたいな(笑
お客さんや演舞を見てくださる関係者の方って、ホントに細かいところまで見てるんですよねー・・。
ましてや踊りがうまければうまいほど、ちょっとした弱点って目立ってしまったりして。
だってお客さんはもう、「あの人はうまいんだ、ミスなんかしない」っていう意識の色眼鏡でアナタを見てるから。
でもそれは言い方を変えれば、アナタの踊りには期待する価値があるっていうことでもあるから、お客さんのためにも1カウント単位でこだわった演舞を心がけてほしいな。
たかが1カウント、されど1カウントだよ。
最後に
今回はカウントを大事にしようって話だったけれどもさ、何かを大事に思える気持ちって演舞に大きな影響を与えると思うんだよね。
ひとつの演舞のありがたみがわからなくて、自分の都合で粗末な踊りをしちゃう人だって実際存在しちゃうわけだし・・。
自分は今回の演舞が失敗しても次がある。
でも見てくれるお客さんの中には、演舞を見るのが1年に1回の人だっているわけじゃない?
今回見たらまた来年まで見られないなって人。
せっかく楽しみにしてたのに、踊る人が適当に踊ってたらそりゃがっかりだよ。
応援する気もなくなっちゃうよ。
イベントが大きくてもそうじゃなくても、わざわざ足を止めてみてくれるお客さんを裏切らないよう、カウントのひとつひとつを大切にしていこう!