
年間練習計画を立てて1年のよさこい活動を充実させる
2017/05/15
よさこいにおける本番と言えば、祭りやイベント。
どちらも大体1年に1回開催されるものなので、よさこいはおおかた1年のサイクルで活動してると思っていいよね。
その1年のなかにはオフシーズンがあってイベントシーズンがある。
その他にも新曲を覚える期間や体力を強化する期間、技術の強化をする期間も1年のうちに詰め込んでいくのだけれど、しっかりスケジューリングは出来てる?
もし決まってなかったら、コレを期に1年の練習計画を立ててみない?
ピリオダイゼーション
まず始めにお伝えしておくけれども、僕は「ピリオダイゼーション」という期分けトレーニングを基に練習計画を立てました。
どのチームでも大体、1年の活動は季節感で進めているんじゃないかな。
春は新曲に取り組み、夏はイベントに向けて技術の強化やフォーメーションを強化、秋からは体力づくりをして冬は来年の準備をする・・といった感じに。
これをもっと専門的な4つの期間にわけて練習スケジュールを決めるのが、ピリオダイゼーションになります。
まずは4つの期間についてご説明。
4つの期間
1,一般準備期
イベントや祭りのないシーズンに設定し、体力の強化に主に取り組む期間。
質より量をこなすような練習が中心になります。
今日は5回連続で踊ってみよう!とか、走ってみる!?みたいな内容で、メンバーにぜーはーいってもらいましょう。
2,専門的準備期
本番に向けて技術面を強化する期間。
だんだんと量から質へと練習内容を変更させていこう。
まず3回連続で踊ったらスピンの練習しようね!みたいな内容で、一般準備期でせっかくつけた体力が落ちないよう気をつけながらも、その年の演舞に必要な技術の習得を目指そう。
3,試合期(祭りシーズン)
一般準備期でつけた体力、専門的準備期でつけた技術がフルに発揮できる状態でイベントに臨む期間。
ここでのハードすぎるスケジュールは怪我の元になるので、質を第一に考えた練習にしよう。
毎週末にイベントが入っていると、大体はフォーメーションに時間を取られると思います。
フォーメーションを中心にしつつ、前回のイベントでの反省点や改善点を追求していこう。
4,移行期(オフシーズン)
心と身体の休養を中心に考えた期間。
気合いがみなぎり、精神的にも肉体的にも蓄積された疲労の回復をしよう。
だからといって定期的な練習は続けていかないと、せっかく積上げてきたものが台無しになります。
好きなフリーダンスや過去のオリジナル曲を踊ったり、身体を動かすレクレーションを企画してみるのもいいよね!
指導者はこの移行期のうちに新曲の振り付けや、来年の練習計画を立ててしまおう。
1年をこの4つの期間にわけ、それぞれの期間に合った課題を当てはめていきます。
課題についてはこちら↓
チームを成長に導くリーダーもまた、上手に課題を与えているんだと思う!
計画を書き出してみる
練習計画は自分の頭の中だけにあっても誰も見ることが出来ないし、記憶はだんだん薄れていくのでちゃんと書き出そう!
指導者が複数いるなら、みんなで共有するためにも必須!
僕が作っていたものも例として置いておくので、イメージを膨らませるために使ってください。
上の表では練習の方向しか書いていないので、この中に具体的な練習メニューを入れていこう。
また、学生チームであれば4月開始の表を作ったほうがスケジューリングしやすいと思うし、準備期や移行期の配置に正解はないので、自分のチームの状況をみて好きに当てはめていってね!
まとめ
ここまで練習で取り組むべきことをはっきりさせていたら、当日になって「何の練習をしようか・・」なんて悩むことがなくなってきます。
ただ、練習してもらうメンバーには一人ひとりに得意不得意があるので、計画通りに進まなそうでも臨機応変に対応しなきゃいけないことは覚えておこう。
1から作っていくのは結構な作業になるけれども、一度作ってしまえば来年、また来年と練習を重ねるときに役に立つし、昨年の成果を反映させていけば確固たる練習方法も見つかってくるのでオススメ!
闇雲に練習するよりも、計画的な成果を確かめながら進めていくほうが成長はずっと早いので、目指すべき目標がある人やこれから指導者になる人は、こういう考え方もあると覚えていてくれると嬉しいな!
頼り甲斐のある指導者になるためにも、しっかりと胸を張って練習に取り組めるように計画を立ててみよう!