テクニック 指導 練習

群舞に統一感を出したいときにはこう考えてみよう

2017/05/15

 

よさこいといえば欠かせない群舞。
群舞がぴったり揃っていると統一感の取れたレベルの高い演舞に見えるよね。

でもメンバーの性格も十人十色のように、踊りもその人の個性が出てくるもの。

どうしたら、より一層統一感のある演舞が作れるんだろう?

 

 

全体像のイメージを合わせる

その振り付けを群舞で踊ったとき、全体がどう動いて見えるのかを頭の中で合わせよう。

例えば<腕を止める>という1つの動作だけでも方法はたくさんあり、ビタっと止めるのか、フワっと止めるのかで見え方も変わってきます。

なんの説明もないと、それぞれの解釈や得意な動作で踊り方が違ってくるんだよね。

単純に「ここはビタっと止めてね!」でも悪くはないんだけど、
「動いて動いて動いて、一斉にビタっと止めることで統一感を強調します!」とか
「ここでフワっと止めることで、緩急の差を見せます!」とか
動作の意味が分かってくると、頭に入ってきやすいと思いますよ!

 

 

 

正解は、いつも1つ

当然ながら、踊り方の正解が2つも3つもあったら揃うわけはないよね。

リーダーが複数いる場合に多いんだけど、聞く人によって違う答えが出てくるとメンバーは大変に混乱します。

僕もよくありました(汗
まずはリーダー同士で事前に踊り方を合わせておくこと。

予定外の質問がメンバーから寄せられたら、自分の独断で決めずにしっかりと他のリーダーと話し合おう。

即決できるくらいであれば練習中に話し合いをしてもいいと思う。
でも何分も練習を中断するようであればいっそ後回しにして、休憩中や後日に話し合いをしよう。

中断している時間が長いと、メンバーたちは何をしていいのか分からずにそれぞれの行動を始めます。

せっかく作った練習の雰囲気が壊れたり、メンバーのやる気が途切れてしまうのは嫌だもんね。

 

 

群舞に個性を出しすぎない

群舞とは、チームが全員で同じ踊りをすること。
あまり個性を出しすぎると1人だけ浮いてしまうことになります。

でもみんなで合わせるということは、自分が100できることを80に抑えて踊らなければいけなかったりする。
逆に120を目指して踊らないといけなかったりですごく難しいことだよね。

よく<踊りを自分のものにする>という言葉を聞くけれど、<自分がより良く見えるようにカスタマイズして覚えること>と考えている人が多い気がします。

個人の踊りであればそれでもいいと思うけど、群舞ではあまりいいことではないよね。

むしろ考え方が逆だとおもう。

冒頭でも書いたとおり、人間は性格も身体も十人十色。
単純に、男と女。
背が高かったり、低かったり。
ぽっちゃりだったり、痩せ型だったり。
上半身が強かったり、下半身が強かったり。

でも、そんな様々な人たちが心を合わせて1つの踊りを作ろうと思ったとき、それぞれが1つの正解に向かって進みださなければ、統一感は生まれない。

踊りを自分流に変えるのではなくて、正解の踊りに自分の身体を近づけていくことが、本当に<踊りを自分のものにする>ということなんじゃないかな。

踊り子それぞれが個性を出すのであれば、群舞をする意味や効果がなくなってしまうし、そもそも集まって練習する意味もなくなってしまう。

だって、動画見て自分なりの解釈で覚えてくれば良いわけだからね。

お互いのスケジュールを合わせてみんなで練習する意味の一つは、周りを見ながら練習し息を合わせることだと僕は思う。

 

 

まとめ

同じチームの仲間といってもライバルがいて、フォーメーション争いもある。
個性はそれらの戦いに打ち勝つ最大の武器だから、消すことも勇気がいることなんだよね。

私ならもっとカッコよく踊れるのに!ってもどかしく思うことだってあるだろう。

でも、本当にチームのことを思えるのであれば、みんなで一緒に高みを目指したいのであれば、協力して群舞に臨もう。

 

 

今のメンバーで切磋琢磨できるのは、今だけだもんね。

 

 

 




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