
押さえておきたいスピン(ターン)のポイント!
2017/05/03
踊りには欠かせないスピン。
ターンって言うのかな?
チームによって呼び方に違いはあれど、
踊るからには重要になってくる技だよね。
私、スピン苦手なんだよね・・・
というアナタ!
うまくいかないのには必ず理由があり
決まりさえ守っていけばコツをつかむのも
そう難しくはないんだよ。
闇雲に練習するよりも、
気をつけるべきポイントを頭にいれて苦手を克服しよう!
回転軸の「点」
コンパスをイメージしてくれればわかりやすいと思うんだけれども
あれは針がノートに刺さって動かないからキレイに丸を描くことができるよね。
同じように、スピンをキレイに回るには
針の役割をする軸を決めなくちゃいけません。
この、回転するときに中心になる場所を回転軸というのだけれども
回転軸は「点」で考えるものと「線」で考えるものがあります。
スピンでいう「点」とは、地面に接地している場所になるよね。
まずはこれを見つけてやります。
足を軸としてスピンをするとき、
大体の人は指の付け根の下の辺りが軸になると思いますが
回り始めから終わりまで、この点がブレないようにしよう。
よくあるのが、回り始めは足の中心に軸があったのに
回り終わる頃には外側に体重が乗っていたというパターン。
こうなると、「点」は中心から右側へ移動していることになるから(右足でスピンをした場合)
回転軸がブレていることになるよね。
キミはどう?
このあるあるパターンに引っかかってないかな?
一度、地面に接地している「点」を意識して回ってみよう。
回転軸の「線」
回転軸の「点」を見つけたら、次は「線」を作ろう!
この「線」のルールは、点に対して地面から垂直に伸びていること・・
つまり、点となるつま先から頭のてっぺんまでを
まっすぐな1本の棒が通っているようにすることです。
もちろんこの回転軸の線も、回り終わるまではブレてはダメ。
回転が終る前に体勢が左右に傾いてしまう場合、
この回転軸がブレている可能性大!
頭のてっぺんと足の接地面が最後までまっすぐでいられるように意識しよう。
スピンに適した姿勢を作る
自分の回転軸を見つけられたら、
軸になっていないほうの足や腕の形を作っていこう。
スピンを教えるときって、大体の人は軸について説明はしてくれるんだけれども
これ以上のところに踏み込めない人も多いんだよね。
さて、ここからが自己紹介でも説明した、
僕の得意な「体重」の話。
人間は足が2本だから、軸に対して身体の形を左右対称にして回ることができないんだよね。
もしも人間の脚が3本なら
身体を左右対称の形にして、もうちょっと悩まずにスピンできていたろうに・・・(笑)
でも、どうやったって僕たちの足は2本。
だからこそ、
左右非対称であってもバランスの取れる体勢を作るのはすごくすごく重要なポイントなんだ。
ちょっと脚の位置を変えるだけとか、ちょっと腕の組み位置を変えるだけで
軸に対しての体重のかかり方が変わって、すんなりできるようになる人も結構いると思う。
回転軸の「線」は、なぜ「点」に対して垂直じゃなければいけないか。
それは、「点」に対してまっすぐ体重を落とすため。
体重がまっすぐ落ちている限り「点」はブレないからね。
つまり、
つま先にまっすぐ体重を落とし続けられる姿勢こそがスピンに適した姿勢になります。
さらに言えば、
新しい形のスピンを振り付けに入れようとするとき、
それがどんな無茶な姿勢のスピンに見えても
つま先にまっすぐ体重が落とし続けられるのであれば
理論上そのスピンは可能ってこと。
オリジナル演舞を作るときに体重の落とし方は役に立つと思うので
ぜひ覚えておくといいよ!
上半身の動き
大体のスピンは足だけで回らず、
上半身・・主に腕も使って回るよね。
スピンに伴う上半身の動きで重要なのは
腕の動きは直線にし、力の流れを一方向にすること。
そして、回転軸に影響を与えにくい円運動にすること。
力の流れに関してはね、口で説明するよりも
満タンに入った500mlのペットボトルを両手に一本ずつ持って回ってみるのが
一番わかりやすいかと思う。
上半身が直線で動いていなければスピンは即失敗するはずだから
体勢が崩れたポイント=うまく力を流せなかったポイントになります。
一番自然にペットボトルが動いていく流れを見つけよう。
うまく回りきれたときは
慣性の法則でペットボトルは同じ円運動を続けようとするはずだよ。
ぜひ一度試してみよう!
まとめ
押さえるべきポイントと理論がわかっていれば
苦手の克服はもうすぐそこに違いない!
踊りを指導する人は、こういったポイントを順序に説明しながら実践してもらうと
習得の時間がだいぶ短縮されるので、ぜひ覚えておこう。
ってか、初心者にスピンを1から教える場合は
最初から回ってもらおうとせず、軸を作る練習から始めたほうがいいだろうね。
実際にスピンをする時間(カウント)で直立→片足つま先立ち→直立の体勢を作ってもらう。
それを繰り返していくと、体制作りに慣れて軸が安定してくるので
そうなってから回ってもらったほうが成功確率も高くなるし
なにより怪我の防止になるよ。
あ・・そうそう。
スピンをするときは、軸じゃないほうの足で地面を蹴って原動力とするけれども
地面を蹴る方向は、回転したい方向だってことも案外見落としがちです。
回りたい方向は左前・右前、または左後・右後の斜め方向なのに
蹴りだす方向が真ん前や真後ろであれば
軸に余計な影響を与えて傾く可能性も高くなるので注意しよう。
何事も上達するには練習あるのみ!
このサイトがあなたの上達にちょっとでも貢献できることを願います!